USBブートを選んだ経緯
Linux環境をどのように用意するか、その手段はいくつか考えられる。- どうでもいいパソコンにLinuxをいれる
- OS無し(入ってても良い)のパソコンを激安で買ってきてLinuxを入れる
- 今あるパソコンをデュアルブートにする
- USBブートでLinuxを使う
まず、中古パソコンを買ってくるのは激安でも数千円はする。
しかも、中古や元から持っているものを使っても、機械学習の場合性能が低すぎると計算にかかる時間がやばくなる。
そのため、コストに対して期待できる効用が低い。
では、デュアルブートはどうか。
これならば、今使っていて割と高性能なパソコンでLinuxを動かせる。
しかし、ハードディスクの中をいじったりOSをインストールしたりするには、パソコンに詳しくないと不安が残る。
そこで考えたのはUSBにOSをインストールし、挿しているときだけLinuxを利用できる方法である。
USBブートの特徴
専門家でない人(私)が見たとき、USBブートには以下のメリット・デメリットが存在する。メリット
- 起動USBがあれば、どのパソコンでも良い
- 高性能なパソコンでLinuxを使うのにもリスクがない
- USBメモリさえあればいいので、初期投資がほとんどかからない
デメリット
- Windowsパソコンで起動USBを作成しているときに操作をミスると、Windowsが吹っ飛ぶ
- 環境整備に少し手間がかかる
- まるで経験がないとやり方がわからず詰むことがある
パソコンよりUSBメモリを買う方が圧倒的にコストを安く抑えられるし、あの小さいUSBメモリがあれば常に使える。
家のパソコンでも学校や職場のパソコンでも。(別途設定が必要かもしれないが)
起動USBはどのパソコンを使っても同じなので、不安であれば低スペックパソコンで作り、高性能なパソコンのデータを全消去してしまうという危険に晒す必要もない。
そもそも、重要な点で間違えなければ吹っ飛ぶリスクはないし、どのサイトを見てもここはとても強調されているので、あまり心配はない。
必要なUSBメモリの性能
容量
Linux環境として有名なUbuntuを入れるのに必要な容量は4GBあれば最低ラインはクリアしていると思う。
ただ、Linux内でのデータを保管するのに容量を割くことを考えると、もう少し大きいサイズがいい。
機械学習に使う場合、読み込んだデータを保管する必要があると思われるので、16GBはあるといいのではないかと思う。
といいながら、私は64GBも用意してしまった。
本当は32GBが良かったのだが、前回の記事を書いた翌日(日付上は当日)、秋葉原に買いに行ったら売り切れていたのである。
本当は32GBが良かったのだが、前回の記事を書いた翌日(日付上は当日)、秋葉原に買いに行ったら売り切れていたのである。
因みに、値段は税込み1,942円。
速度
USBメモリには、もう一つ重要な要素がある。
書込、読込速度だ。
これが遅いと、もっさりして使い物にならない。
そのため、USB2.0ではなくUSB3.0対応のものを買わなければならない。
見た目上の違いとしては、差込口が青くなっているのが3.0対応である。
パソコンも3.0に対応しているのが望ましい。しかし、対応していなくてもUSBメモリ側の書込、読込過程の仕組みが異なるらしいので、3.0を買う。
因みに、ゲストユーザーとしてUbuntuを試すだけでなく、USBメモリに完全にインストールしたい場合は、別途DVDもしくは4GB程度のUSBメモリを用意すること。
さて、USBメモリを用意したところで(話が予想以上に長くなってしまったので)、次回は起動USBの作り方について取り上げたい。